2016年11月7日月曜日

書肆神保町

今日、書肆神保町というイベントに行ったら久々にデザイナーの千原航さんにお会いすることができた。5年ぶりくらいか。千原さんは多摩美術大学造形表現学部で「妄想」と「現実ゼミ」という実験的なデザインの授業を行っていて、一度ゲストで呼んでもらったことがきっかけで知り合った方である。
(「妄想」の授業については、CBCNETにあがってる記事が細かくリポートしてるなと思ったけど、ライターがやんつーだった)

ゲストで行ったのとは別に授業も一度見学させてもらっていて、その時の授業内容は野中モモさんとばるぼらさんをゲスト講師として招いてzineについてのどっぷり語ってもらうというものだった。大分ディープなzineの話を色々聞かせてもらったのだけど、最近自分が作品で本を作ろうと思ったきっかけにこの授業は少なからず影響していて、このタイミングで千原さんにお会いすることができて、何かしら有難い引きのようなものを感じた。

私が最近やってるチキンの性判定のプロジェクトやiPhoneの画面キャプチャのzineについても知って下さっていて、しかもお褒めの言葉も頂き感激してしまった。千原さんはへその緒のケーブルの作品を面白がってくれていて、クローネンバーグに送った方が良いとアドバイスをくれたこともあった。

勝手に「妄想」「現実ゼミ」を解釈すると、「妄想」はデザインの可能性を広げるための思考実験をするための場で。「現実ゼミ」の方はデザインをやるならば社会というものは切り離すことができないもので、社会を認識させた上でデザインで発信することの意義、みたいなものを教えていたんじゃなかろうか。社会というのは、会社とかそういう枠内の話ではなく、もっと広義な意味での社会を学生に意識させていたように思う。

この授業も来年造形表現学部がなくなるから終わってしまうらしい。勿体ないな、また多摩美外でも良いので授業を見に行きたい。

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